心理検査(知能検査)
私はこれまで公的な機関(教育委員会等の施設)で、多くの知能検査をおこなってきました。公的機関での検査は当該地域に居住している人のみが対象になります。また病院は何ヶ月も待つ必要があったりします。そのため個人的な依頼も多くなってきましたので、私のカウンセリングルームでもご提供させていただくことにしました。
発達障害等の診断は医師しかおこなうことはできません。診断をおこなううえで欠かせないのが心理検査になります。病院では検査までに長い期間待つことが多いです。正式な資格を持った心理士(日本では2019年に公認心理師という国家資格が生まれました)のおこなった検査であれば、それを病院に提出することができます。私のカウンセリングルームで実施した検査結果を紹介状といっしょにお渡ししますので、それを病院に提出していただくことになります。
特別支援学級を考えているわけではないが子どもの特性を知りたい、自分自身が大人の発達障害ではないかと疑っており検査を受けたうえで相談にのってほしい、そういったご希望も最近とても多くなっています。そういった事情の方には検査を実施し、結果をもとに様々なアドバイスをさせていただいております。
検査結果からわかることは、その人のほんのわずかな部分です。IQ(知能指数)が高い、低いといったことは、その人の生活の質を決定づけるものではありません。生きる喜びは、もっともっとたくさんの要因が関係しています。
ただ検査を通して、様々な気づきや理解を得ることができることも事実です。「子どもの得意不得意がよくわかった」「子どもの努力不足を叱ってきたが、大切なのは特性に見合った支援をしてあげることだと理解できた」「大人になっても仕事上で怒られることが多く、自分や人を責めてきた。でもうまくいかなさの原因が持って生まれた凸凹(でこぼこ)が関係していたことに気づくことができた。これから周りに理解してもらうために何をしたらよいか一緒に考えてほしい」こういった声をたくさんうかがってまいりました。
遠慮無くご相談ください。
【検査の種類】
・WISC-Ⅴ 知能検査(5歳0ヶ月~16歳11ヶ月)
「言語理解」「視空間」「流動性推理」「ワーキングメモリー」「処理速度」の5つの能力を測ります。(2022年2月よりWISC-ⅣからWISC-Ⅴへ更新いたしました)
・WAIS-Ⅳ 知能検査(16歳0ヶ月~90歳11ヶ月)WISC-Ⅴの大人版です
・DN-CAS 知能検査(認知処理検査)(5歳0ヶ月~17歳11ヶ月)
「プランニング」「同時処理」「注意」「継次処理」の4つの能力を測ります。
・LD-SKAIP・・・「読み・書き・計算」等の学習障害のアセスメント検査
(小学校1年生~6年生)
その他・・・学習障害(LD)のアセスメント検査