箱庭療法
心理療法のひとつです。自らの身体(両手)を使って砂の入った箱の中にミニチュアを自由に置いていきます。言葉では伝えきれないこころの宇宙(内的なイメージの世界)を表現し、それを深く体験していくことによって、癒しにつながるような変容が起きます。普段意識せず押さえ込んでいる内的な世界(怒りや悲しみなどの感情)が、理性(言葉)を越えたとても豊かなイメージの世界として表現されることで、大切な統合を果たしていきます。
箱庭は頭で理解しようとしないでください。頭で分析できない世界がそこには表現されているからです。あなたの中の表現されるのを待っていた子どもたちがそこに産まれます。その声にじっと耳を澄ませましょう。うまく作ろう、下手で恥ずかしいなどと思われる必要はまったくありません。自由に心のおもむくままに作ったあとの不思議な満ち足りた感覚、達成感をぜひ味わっていただければと思います。大人の方もお子様もぜひ体験してみてください。
(箱庭療法は臨床心理学者の河合隼雄氏が日本に導入されました)